視点を変える発想の基盤となった座右の銘

創作の発想をどこから得るのか、てなことを問われることがあります。

「普段から、これ、どういうことやろ……、あの人、なにやってるんやろ、何してるんやろ……、てな具合に疑問に思う、興味を持つことやないかと思います」

なんてエラそうなことを何となくこれまでは答えておりましたが、先日、同様の質問を受けまして、学生時代、レクレーションでソフトボールをやっていたときに、

「スキ見て走れ!」

と先輩がおっしゃていた言葉が、座右の銘みたいになっていることに、ふと気がつきました……

 

当時、野球経験のある先輩もいらっしゃって、その先輩の、野球のセオリーに従って下さいましたアドバイスよりも、野球経験どころかスポーツとはまったく縁のない、笑う時には本当に腹を抱えることができるほどの肉体の持ち主でありながら、女性の気をそらさない先輩の、

「スキ見て走れ!」

が、アタクシの創作の根底にあるように思います。

 

《スキ見て走れ》

 

は、他者と同じセオリー通りにやっても勝ち目がない人間の、視点を変えて取り組む教えになっているように思います。

 

《明日でええことは今日するな》

《人間安きに流されろ》

《下手に考えるよりおやすみなさい》

 

創作の基点になっている、ありがたいことわざにこんなふうに逆らった発想が、

《長いものには巻かれるな》

てな習慣になってしまっておりまして、イマ、こんなことに……

 

(泣くな!)