〝メンバー〟と〝大臣〟

大正から昭和にかけて活躍した作家、横光利一先生は、呼び捨てにされずに済むという理由から、一時、〝横光左馬〟というペンネームを用のいていたという逸話を、TOKIOのメンバーが女子高校生に無理矢理キスして被害届を提出されたという報道で、思い出しました。

 

どうして、多くのメデイアが、名前の後に〝メンバー〟を付けて報道していたのが気になりまして、ちょいとネットで調べてみましたら、まだ〝容疑者〟と呼べる段階ではないからという理由だそうですが、これまでもそうした事案はいくつもあったけれど〝メンバー〟とか、それに替わって呼び捨てを避けるための敬称のような何かが付けられた芸能人のケースを見たような覚えがありません。

 

これは、彼が芸能界でも特別視されているためなのかとも勘ぐってしまいますが、考えてみますと、政治関係の事案については、〝大臣〟〝元副大臣〟といった肩書きがいつまでもくっついて報じられているように思います。

 

ということは、政治家だけがこれまで特別であったということなのかもしれないと思い至りながら、だったら、なんぞ不祥事で報道される可能性があるかもしれないと思われる方々は、最初から名前を〝左馬〟にしておくとよいようにも思いまして……

 

え?

(それがどないしたんや!)

というツッコミを、やっぱりウケてしまいましたか……