名言の本質〜糸賀一雄先生の御言葉〜

いわゆる名言は、歴史に名が刻まれた人物、あるいは著名なスポーツ選手や政治家の言葉を中心に、人々にもてはやされているようです。

 

知的障害のある子供たちに生涯を捧げた糸賀一雄先生は、障害者福祉に携わる方にはよく知られていますが、一般の人にはあまり知られていません。

その糸賀一雄先生の信念とも言える言葉が、

 

《この子らを世の光に》

 

です。

 

長年福祉に関わるアタクシの友人は、

「この子らに光〝を〟、ではなく、この子らを光〝に〟、と〝に〟と〝を〟、助詞を入れ替えて実践された」

と、ことあるごとに熱く語っています。

 

助詞を入れ替えたこの言葉は、それまでの障害のある子供たち〝に〟光を当てて福祉を充実させよう、という呼びかけから、その子供たち〝を〟光とすることによって社会は豊かになるという考えへの転換を示しています。

 

何かを成し遂げた方の名言には、それまでの人々の視点を変え、概念を覆す働きがありますが、助詞を入れ替えるだけでそれが可能だということです。

 

たとえば……

 

申し訳ありません。

いい例が思いつきません。

 

言うは易しするは難し……

 

糸賀一雄先生のような大きな志と強い信念が視点を変えて概念を覆すであろうことを考えましたら、小手先のテクニックで名言など生まれるはずがないということかとも思います。

 

え?

(それがわかってるんやったら、小手先でブログ書いてたらあかんやろ!)

でも、それをやめたら、このアタクシに何が残りますのや……