四字熟語には、天地や東西、あるいは左右など、対になる文字を利用したものがあります。
天地の付く四字熟語は、
〈天地無用〉(荷物の上下を逆さまに扱っていけない)
〈天地混沌〉(天地がいまだ分離していない始源の状態)
〈天変地異〉(自然の災害や替わった出来事)
〈天長地久〉(天地の存在は永久であること)
など、みな、天から始まって地に続いています。
東西の付く四字熟語は、
〈東奔西走〉(あちこち忙しく走り回ること)
〈東倒西歪〉(ふらふらしているさま)
〈東扶西倒〉(しっかりした考えがなくふらついているさま)
〈東父西母〉(不老長寿の仙人)
など、大概は東から始まって西へと続いています。
ところが、左右は、
〈左右他言(げん)〉(自分の都合の悪い話題をそらしてごまかすこと)
〈左支右吾〉(敵を左右両方だ支えとどめること)
〈左戚右賢〉(親族を低い地位に置き、賢者を高い地位にすえること)
と、左から右へ続ける四字熟語と、
〈右往左往〉(混乱して秩序がないたとえ)
〈右顧左眄(周りを気にしてなかなか決断を下さないこと)
〈右文左武〉(文武の両道を兼ね備えること)
など、右から左に向かう四字熟語があります。
ほんで、それがどないしたんや、と言われればそれまでございます……
すんません。
今日のところはこれで勘弁してやってください。