『オックスフォード&ケンブリッジ大学 世界一「考えさせられる」入試問題』(ジョン・ファーンドン氏 訳・小田島恒志氏 小田島則子氏)の、
《あなたのとって悪い本とは何ですか?》
という問いかけについては、拙ブログでとっくに扱っていなくてはならなかった問題ではないかと思います。
筆者は、一般に悪書と言われるほんではなく、たとえば、
〈(自分)が没頭した本〉
〈あまりに暗くてこっちまで惨めな気分になってしまう本〉
〈自分よりはるかに豊で素晴らしい人生を送る登場人物に羨望の気持ちを抱いてしまう本〉
等々を挙げていますが、
〈しかし、そう言う本がなければ私の人生は経験不足でますます貧相なものになってしまうだろう〉
と、締めくくっています。
本日の拙ブログのこの流れですと、
「キミの場合、どんな本を読んでも人生は貧相なままだよね」
てなところがオチになりそうだとお考えの方もいらっしゃるかと思いますが、アタクシは、
《人生を変えた一冊》
これが、実は悪い本なのではなかと思います。
それも、
「アタシの人生がこんなことになってしまったのは、あんな素晴らしい本を読んで無謀な志を抱いてしまったせいだ……」
ということにさえ気づかずに安らかに死を迎えさせてくれるような本ではないかと思います。
え?
(キミの場合、やっぱりどんな本を読んでも人生は貧相なままだよね)
って、どういうことですか!
(どんな本を読んでも、すぐに忘れるやないかい!)