筒井康隆先生の『創作の極意と掟』(講談社文庫)の最後に記載されておりますのは、創作の技法や掟というよりも、
「作家になったらこ〜んなことがおまっさかいに気ぃつけなはれや……」
てなことと、
「作家ってな商売やってると、こ〜んなええことがおまっせぇ……」
なんてことでございます。
不幸としては、
〈執筆活動のため社会と疎遠になる〉
〈作品世界にのめりこんで自分の人生が犠牲になる〉
なんてことが並べられていますが、別に作家にならなくてもアタクシは社会と疎遠になっておりますし、作家を夢見てとっくに自分の人生なんぞは犠牲になっております……
他に、
〈原稿料も安く講演料も安い〉
てな不幸を述べられていますが、原稿料が支払われる原稿が書けて、講演料の支払われる講演に講師として演壇に立てるなんて、幸せではないかと思います。
これが幸福になりますと、
〈夜更かし朝寝坊がいくらでもできる〉
〈ラフな服装でどこへでも行ける〉
〈背広を着なくてもいい〉
〈多少の非常識が許してもらえる〉
〈莫迦なことを言っても笑われない〉
てなことが羅列してありますが、なんのことはありません。
現在のアタクシの状況とさして変わりません……
これをネタに何か書けそうな気はいたしますが、アタクシの力量では、くだらないブログに使うぐらいが関の山かと……
筒井康隆先生、ごめんなさい……