小説の賞に関する選評を読んでおりますと、
「それでよく最終候補作品にノミネートされたな……」
てな感じで書かれている作品もあります。
最終候補まで残りながら、受賞作品以外読むことができませんから、それが本当に選評通りなのかどうかはわかりませんが、第61回群像新人文学賞を受賞し、そのまま芥川賞候補になった『美しい顔』について問題視されている、複数箇所に及ぶ剽窃、盗用問題には、選考の危うさも見え隠れしているのではないかと思います。
人工知能が新人賞に応募して予選を通過したという話題は、いずれ小説家という職業も人工知能に奪われてしまうのではないかということを想像させてくれました……
でも、人工知能が審査することになったらどうでしょうか……
インプットされているか否かという問題はあるかもしれませんが、すぐさま類似箇所がピックアップされ、今回のような問題は起きなかったのではないかと思います。
人工知能が書いた小説を人工知能が審査して選んだ小説を人間が読むという時代が到来すれば、剽窃、盗用問題なんてすぐに解決できるし、人工知能の判断によって確実に売れる小説だけが書店に並ぶようになるのではないかと思います。
でも、そんな小説って、やっぱり物足りないように感じてしまうのは、アタクシだけでしょうか……
なにより、そんなことになったら、アタクシの夢が失われて……
ボカ! ドス! ゴン!