悪意の方法

「お前の母ちゃん、でべそ!」

とは、相手を怒らせるために子供が口にする台詞の一つですが、相手の嫌がることを言って怒らせて喜ぶのは、子供に限りません。

 

他者を怒らせたり悲しませたりすることによって自分の鬱憤を晴らしている人というのは、世の中にけっこういるのではないかと、最近、気がつきました。

 

自分のプライドが傷ついたときに、それを覚られないように、忘れられた数日後に相手の嫌がることを、あたかも正しいことを主張するように言い募る。

 

たとえば、太っていることを気にしている人にプライドを傷つけられたら、

「痩せないと健康を損ねるよ」

なんてことを数日後に、しかも何の脈絡もなく、あたかもあんたのためを思っているんだよ、てな態を装って言って、相手が怒ったところを見て溜飲を下げているような人です。

 

うっかりしていると、悪いのは痩せていない自分のように思い、怒ってしまう自分のことも嫌になってしまいます。

 

でも、それは悪意ある人間の姑息な手段でしかありません。

 

ただ、それがわかっていても、怒りがコントロールできなくなると日常生活にもよくない影響を及ぼします。

 

だから、アタクシ、どうにかしないといけないと思ってはおりますが……