〝ボランティア〟より〝人助け〟

山口県防府市で行方不明になっていた2歳児、藤本理稀ちゃんをわずか30分で発見した尾畠春雄さんに、注目が集まっています。

 

何年も前から各地の被災地にボランティアで出向いていて、〝師匠〟と呼ばれるスーパーボランティアだそうです。

 

ただ、

 

東に病気のこどもがあれば

行って看病してやり

西につかれた母があれば

行ってその稲の束を負い

南に死にそうな人があれば

行ってこわがらなくていいといい

北いけんかやそしょうがあれば

行ってつまらないからやめろといい

 

という宮沢賢治先生の詩『雨にもまけず』そのままに生きておられる、経済至上主義の現代社会では誠に希有なお方ですから、昨今流行りの〝ボランティア(奉仕)〟という経済的発想の言葉よりも、絶滅危惧語といってもいい〝人助け〟という、日本の文化を象徴する言葉の方が似合っているいるように思いますのは、アタクシだけでございましょうか……

 

〝奉仕〟ではない〝人助け〟を、思い起こさせてくださった尾畠さんに、感謝を表明いたします。

 

だからと言って、アタクシ、〝奉仕〟も〝人助け〟もいたしておりませんが……