ロック外談レポート

昨夜、痛風亭らくだ師がプロデュースされた『ロック外談』が、伝楽亭で開かれ、ロックにはほとんど無縁でありますアタクシも一席、語らせていただきました。

 

元々、ロックミュージシャンを講談で語る、ロック講談がございますそうで、その中かららくだ師は『ジミーヘンドリクス』を、華嬢は『ジョブスジョップリン』をお語りになりました。

 

アタクシが演じまし『悪魔に魂を売った男・ロバートジョンソン』は、当初、依頼されたらくだ師が演じるはずでございましたが、

「これ、どないしまんねん」

と問われて、

「いや、こないしまんねん……」

と実演いたしましたところ、

「悪魔がええわ。あんたやって」

てなことで、アタクシも高座に上げてくださいました。

 

らくだ師によりますと、三人のロックミュージシャンは、いずれも27歳で亡くなったそうで、ロックファンには垂涎のミュージシャンだから、普段とは違うお客様がたくさんお越しになるということでございました。

 

にもかかわらず、自作の上にお稽古をいたします時間もたっぷりあったはずでございましたのに、アタクシ、見台の上に原稿を置いてやりましたから、案の定、かかし師より、

「覚えてきなはれ!」

と、厳しい叱責を受けてしまいましたぁ……

 

ちなみに、らくだ師が絶賛してくださいました悪魔のモデルは、本日最終回を迎えます『仮面ライダービルド』(ABCテレビ)の敵、地球外生命体のエボルト(スターク)でございます。

 

かかし師の他に、そんな悪魔を目にされたお二人のお客様には気の毒なことをいたしました……

 

え?

(今日も気の毒な人を増やすんかい!)

 

本日は、アタクシの他に、かかし師、ちろり嬢、紀子夏嬢、玄関師、小なん師の五人が高座を務めますので、昨夜よりは、気の毒も少し薄らぐのではないかと……

 

そんな話を例によって例の友人に話しましたところ、

「キミが出なかったら、気の毒な人は一人もいないよねぇ……」

 

奈良の落語喫茶『古々粋亭』にて、2時開演でございます。