『青田買い』〜天声人語VS産經抄〜

今朝の朝日新聞のコラム、天声人語産經新聞のコラム、産經抄は、ともに経団連の中西宏明会長の、

〈大学卒業1年前に説明会が解禁される現行のルールをやめ、企業の自主性に任せる〉

という、就職活動の指針を廃止したいという発言を取り上げていました。

 

しょっちゅう各紙を並べて見ているわけではありませんが、著名人が亡くなった時には、そろって弔意を示すコラムを載せています。

ただ、それでも導入から扱うネタが同じということはありません。

でも、二紙とも、

『青田買い』

『早苗買い』

『種籾買い』

と同じ単語を導入に並べて、どちらもそれはあかんやろ、てな結論になっておりましたのには、いくら主張が違うと言っても、新聞の発想はやっぱり似たり寄ったりか、と不遜にも思ってしまいました……

 

それでも、今の大学2回生の終活時期が東京オリンピックと重なって、

〈そこのけそこのけ五輪が通る〉

てなことを記したところや、小津安二郎監督の『大学は出たけれど』を持ち出してくるところは、それぞれのウィットや教養がにじみ出ているなふぁと、感心いたしております。

アタクシも、どこぞで使ってみようかと……

 

てな話を例によって例の友人に語りましたところ、

「キミの場合、そう言いながら使った試しはないよね……」