『不幸な子供』

『不幸な子供』(作・エドワード・ゴーリー 訳・柴田元幸 河出書房出版)を買ってしまいました……

 

ハッピーエンドではない、また、どこにも救いのないお話なんてそうそうありはしないだろうと思っておりましたが、この『不幸な子供』は、童話でありながらまったく救いがありません。(一応、大人の童話、ということになってはおりますが……)

 

ストーリーもさることながら、その緻密な線による、独特な暗い絵にも引き込まれますが、この作品が、1961年に刊行されていたというところにも、驚かされました……

 

アタクシ、書店に参りますと、ちょいちょい本に呼び止められるように感じておりまして、そんな本との出会いは、実は人との出会いと同じぐらい大切な出来事ではないかとも考えております。

 

刊行されてから半世紀以上を経て、その本と同年代といっていいアタクシの手に届けられたということは、ほんとうに奇跡的な遭遇だと思います。

 

もちろん、せっかくの出会いでありますから、アタクシの創作のヒントにもなるのではないかという下心は隠しませんが……