昨日の『艶笑噺の会』は、体調不良で主催の八景師が急遽欠席とあいなりまして、八景師をお目当てにお越しななられた方には申し訳ありませんでしたが、かかし師、玄関師、アタクシと、いつもの顔ぶれで、前半は艶笑噺を各一席、中入り後、それぞれの持ちネタを、古典でありながらちょいと違う、てな噺で、客様にはお許しいただけたのではないかと思っております。
今回、アタクシが創りましたのは、『枕絵師』というお噺でございます。
最近の時代劇なんかで、春画を描く絵師が、ポーズをとるモデルを描くというシーンを見かけることがありますが、そんな西洋画の裸婦のような描き方では情欲をそそる絵は描けないのではないかと、以前から思っておりました。
そこで考えましたのが、映画の濡れ場のようなシーンを絵にしようとする絵師の噺でございます。
枕絵小町と呼ばれた売れっ子モデルのおちょねさんを、版元が連れてきてくれたのはよかったのですが、彼女にからむ男が体調不良でドタキャンとなって代わりに絵師の弟子の秀達がおちょねさんの相方を勤めることになります。
ただ、若い秀達はまごつくなかりでうまくいきません。
そこで師匠自ら手本を示しましたところ、それを見事に描き上げた秀達の枕絵を見た版元が……
申し訳ありません。
オチを申し上げると、アタクシの品性が疑われてしまいますので……
え?
(誰もオマエの疑うてない……)
それは、どういう意味でございましょう……