大変、ご迷惑をかけました。

北海道警察栗山署員による虚偽書類作成事件の捜査で、免許停止中に運転したとして現行犯逮捕された男性に、無罪が言い渡され、裁判長が、

「何回も来ていただいて大変ご迷惑をしました」

と述べたという報道がありました。

 

起訴されれば99・9%有罪と言われる(ドラマから受け売り……)日本の裁判で、たとえ過ちが発覚したとしても国家権力、権威が

〈大変、ご迷惑をかけました〉

という言葉を出すことなど、昔はあり得ないことであり、だからこそ、隠蔽を図る公権力に鉄槌を下すような小説やドラマや映画が人気を博していたように思いますが、現代社会では、先日の大阪府警察の富田林署の不始末に署長自らが謝罪するシーンを始め、公権力の頭がずいぶん軽くなったように感じるのは、アタクシだけでございましょうか……

 

「謝りゃ済むって済むんやったら警察、いらん!」

てなことも最近では口にする方も少なくなっているかもしれませんが、なんぞあったらとにかく謝ってしまうと、それ以上追及されないのは一般庶民の生きるための知恵の一つであります。

アタクシも、そうやって生きております……

 

おい!