遅まきながら、29日の朝日新聞夕刊に、84歳の中島貞夫監督が20年ぶりに映画を制作されるという特集記事がありました。
「クライマックスで大スターが悪者を倒す立ち回りは華麗に見えるけど、物語上必然性のない見せ物だった」
「立ち回りにどんなテーマを託せるかが映画を面白くする決め手」
とおっしゃています。
NHKの大河ドラマや土曜時代劇などはそれなりに、大岡越前や遠山の金さんなど、かつての名作を題材にした時代劇も、それなりにがんばっているようですが、〝〜侍〟など、ちょっとヒットした路線をなぞって二匹目のドジョウを狙うような作品ばかりが目に付く昨今、さすがに見ていられなくなって84歳の中島監督が、最後の仕事と覚悟ささってご出馬とあいなったのでございましょう。
82歳のや鹿田洋司監督も、『男はつらいよ』のメガホンをおとりになるそうですから、年寄りの冷や水なんて言葉は、近いうちに死語になってしまうようにも思います。
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