女性に持てるためのギンギラギン論

 先ほど、近藤真彦さんが歌ってヒットした『ギンギラギンにさりげなく』(作詞・伊達歩さん 作曲・筒美京平さん RCA/RVC)は、よく考えたら矛盾する歌だ、と知人に言われて、なるほどそうだ、てな話から、昔、女の子に持てようとしてギンギラギンになっていたわけではなかったボクらは、そのうち女の子に持てるんじゃないか、いずれモテ期が訪れるんじゃないかという哀愁の漂う展開を経て、男は年齢を重ねて枯れていくより、ギンギラギンでいた方が女性には持てるようだと、同窓会でかつての少女たちに知人は言われると聞いて、そう言えば老人施設などにいくと男性が持てるようになるというのは、逆に男が少なくなるからもてるんだということになって、なるほど、年を重ねて枯れて早く死ぬより、ギンギラギンで長生きする方が、結局最後には持てるんだという結論に達しましたが、問題は、『ギンギラギンにさりげなく』をレパートリーにしているのに、それまでギンギラギンでアタシは生きていられるのかという点にあるように思いました。