明けましておめでとうございます。
とは言え、近年、新しい年を迎えるという実感が乏しくなってまいりまして、いつものように昨日の続きで今日を迎えました…… なんて感覚でおります。
一昨年、昨年と、久しく会わなかった友人知人と会うようになりましたのは、誰かが患ったり亡くなったりしたために、お互いに生きていることを確認し合おうという気持ちが起こったからで、今年も、そんな機会が増えそうな気がいたします。
正月は冥土の道への一里塚めでたくもありめでたくもなし
とは、かの一休禅師の御歌だったかと思いますが、今までは、「そだねー」てな切実なイメージは持てませんでした。
けれども、一時期をともに過ごした人を何人か失うことで、今日明日のことと思うようになるというのは、哀しいようで滑稽であるようにも思います。
出家の前にあれもこれもしておかなければ……てなことを考えていると、いつまでも出家できない、なんて徒然草だったかにあったお話から考えますと、死ぬための支度をしておこうと終活に励んでいるうちは、なかなか死ねないのではないかとも思います。
武士道とは死ぬことと見つけたり、というほどご大層なことを述べるつもりはありませんが、いつ死んでもいいという覚悟を改めて決めるのが、この歳にふさわしい迎春かとも考えたりもいたしますが……でも、そうは言うても、できるだけ先延ばししたいよような……
え？
（やっぱり今年も先延ばしの一年か！）
