二日間の予定で行われた大学入試センター試験が、昨日、終了しました。
スマートフォンを使った不正はもちろんもってほかでですが、国語の文章を定規を使って読んでいた受験生も不正とされたそうです。
昨夏、甲子園に出場した高校の野球部員が、有料のダンス大会に友情出演したところ、これが高校野球の規則に抵触するのではないかと、問題になりました。
檀家を回るために法衣で自動車を運転していた坊さんが、運転に支障のある服装だと判断されて交通違反だとされたことも、論議を呼んだようでした。
国語の文章を定規を使って呼んでいた受験生は、普段からそうしていたのかもしれません。
友情出演した野球部員は、依頼した監督に責任があるようですが、そんな意識は薄かったようです。
檀家を回るお坊さんは、それでなくては仕事ができないばかりでなく、交通法規にそれが加えられる前から、ずっと運転に支障がなかったから、そうしていたのだと思います。
規則と実際の運用について、日本だから話題になることなんだろうと思います。
これが他の国なら、どんな場合でも法規に当てはめて誰も文句は言わないかもしれませんし、反対に、人の思惑でその言い訳として使われる法規もあるのではないかと思います。
法規に徹するのでもなく、個人の都合で法を利用するのでもなく、誰かを思って法を運用する。
杓子定規ではなく、大岡裁きの好きな国民だからこそ、こうしたことが話題になるのではないかと、当事者の皆さんには申し訳ありませんが、そんなことを考えてしまおました……