ベルサイユ宮殿のゴーン被告〜池に落ちた犬は叩かれる〜

日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告がベルサイユ宮殿で行った結婚披露宴でフランス、ルノーの資産を不正に流用した疑いがあるというルノーの内部調査を、フランスのフィガロが報じたそうです。

 

つい先日まで、カルロス・ゴーン被告の勾留を不当としていたフランスが、ここに来てこのような報道に転じたのは、もしかしたら、ゴーン被告とビジネスで敵対していた勢力が、

〈池に落ちた犬は叩け〉

とばかりに、叩くための棒を集めはじめてのかもしれません。

 

ヨーロッパや中国とは違って、〝死者に鞭打つ〟ことなどしない日本では、池に落ちた犬を叩くことは稀かと思います。

なにしろ、己の正当性を強硬に主張しない、よく言えば言い訳をしない文化が根付いていて、周囲も〝落としどころ〟を考えるお国柄ですから……

 

だから、アタクシ、とっても久しぶりに、

〈池に落ちた犬は叩け〉

という言葉を連想したように思います。

 

でも、日産で不正を働いていたなら、フランスのルノーでもいろいろ不正に資産を流用していてもおかしくありません。

 

〈一事が万事〉

ということになりましょうか……