昨日、『隣乃玄関錬成会』で高座を務めました。
もちろん三題噺で、いただいたお題は、
『フィギュアスケート』『新聞』『春がすみ』。
一年前から面倒を見てやっている親類の男が、仕事を紹介してくれと言いにきます。
一年前の今頃から、冬がすみ、春が来て、春がすみ『はるがすみ』、夏、冬、年が明けて二月になって一年、長続きしたした仕事はなく、もう紹介するだけの仕事はない、『新聞』の求人欄で自分で探せと言って見せると、ファッションアドバイザーの仕事を見つけた。でも、服の生地やデザインなどの商品知識も必要だ、ということで、結局、めぼしい仕事はありませんが、『新聞』は求人欄よりニュース、記事が大事だと言って、『フィギュアスケート』の紀平選手が三位からジャンプして優勝した、てな洒落たことも言えると教えると、仕事探しはそっちのけで友達にそれを言いにいきます。
「『新聞』で『フィギュアスケート』の紀平選手が三位から優勝したやろ。これが洒落になるんや」
「どんな洒落になるんや」
「ええと…… 『新聞』も『フィギュアスケート』の衣装も、記事(生地)が大事や」
デンデン
面白かったのは、やっぱりその後の打ち上げで、玄関師と伸輔師の他に、一席演じてくださった祭蝶師と、落語を巡るアカデミックな話ができたことでした。
とてもいい貝でした。
お客さんはお二人でしたが……