《不覊奔放(ふきほんぽう)》
《不覊磊落(ふきらいらく)》
という言葉が、『新明解四字熟語辞典』(三省堂)にあります。
《不覊奔放(ふきほんぽう)》
は、
〈なにものにも拘束されず思い通りに振るまうこと〉
《不覊磊落(ふきらいらく)》
は、
〈世間一般の慣習や小事にこだわらず、束縛されないさま〉
という意味で、《不覊》には、
〈非凡な才能を持ち、自由に振る舞うこと〉
という意味があるそうです。
《不繋之舟(ふけいのふね)》
という言葉には、
〈心にこだわりがなく、無心なことの形容〉
の他に、
〈定めなく流れ漂っている人のたとえ(繋がれていない舟の意から)〉
でもあると、これも『新明解四字熟語辞典』(三省堂)に記載されています。
ということは、
〈非凡な才能があって繋がれていなければ、なにものにも拘束されず、無心に思い通りに振る舞うことができる〉
ということになるかと思います。
ただ、そうは言っても、非凡な才能のない者には、誰かと繋がっていなければれば生きていけない、ということにもなるかと思います。
でなければ、定めなく流れ漂っている人にはなれない……
「キミの場合、非凡な才能もないのに定めなく漂っているよね……」
とは、例の友人の言葉で、でも、だから思い通りに振る舞っていられないわけで……
何を言うてるのか、わからんようになりましたぁ……