組織を守って人を護らぬ伏魔殿……

NHKのNEWSWEBに、

『眠らない官僚』

と題するレポートが記載されていました。

朝早くから深夜遅くまで仕事をして終電車では帰れない、という官僚を、深夜、200台以上のタクシーが霞ヶ関で待っているという、働き方改革を率先して実践できていない〈ブラック〉と言えそうな省庁について報じていました。

 

かつて外務省を〈伏魔殿〉と称した大臣がいらっしゃいました。

 

〈伏魔殿〉

とは、悪魔が潜む建物で、転じて、

『見かけとは裏はらに陰謀や悪事などが常に企まれているところ』

という意味だそうです。

 

昔、〈伏魔殿〉、今〈ブラック〉、ということでしょうか……

 

先日、久しぶりに酒席を共にした知人の職場は、現代的な設備の整った環境であり、また、管理職が残業時間を減らそうとしているそうですが、次々とスタッフが壊れていっているそうです。

 

ざっくり言うと、

《組織を守って人を護らず》

てな感じだそうです。

 

〈組織を守る=誰かの保身、面子を保つ〉

ということならば、たとえブラックでなかったとしても、その職場は、陰謀が企まれる〈伏魔殿〉

と言えるのではないかと思います。

 

そんな話をしておりまして、

「あんたんところはどないでんねん?」

と聞かれて、

「いや、別に……」

と答えましたら、

「それやったらええんやけど、まあ、〈伏魔殿〉やっちゅうことに気ぃつかん奴もいてるさかいなぁ……」