婦人公論から〜〝毒母〟こそ〝卒母〟させたい……

婦人公論』(中央公論新社)の4月9日号の特集は、

〈〝卒母〟しなきゃダメですか〉

です。

 

アタクシが面白いと思いましたのは、ダメな母親を、

①支配母 ②過干渉母 ③依存母 ④否定母 ⑤自己愛母

と、五つの型に分けて紹介していた記事でございます。

 

もちろん、きれいにこのいずれかに分けられるわけではなく、例えば、①支配するために④否定する、てなこともあるかと思います。

 

かつて、子育てはこのようにしましょう、てなノウハウが喧伝されて、それに対して、子育てに正解はない、なんてことが言われましたが、最近になって〝毒母〟なる言葉が出現して、こんな母親はあかんで! と認知されるようになったかと思いますが、もっと早うに言うてくれたらよかったのに、という理屈は通用しないようにも思います。

 

支配でも過干渉でも依存でも否定でも自己愛でも、それらは母としての問題ではなく、人としてその人自身が抱えている問題だろうと思われるからです。

社会的な立場にあってはそうした自己は出しにくいけれど、己の子供には存分に発揮できる、と申し上げますと、言い過ぎかもしれませんし、そんな親を持ってしまった子供に言うても詮無いことであることは承知しております。

 

〈善かれ悪しかれ、母の呪縛からは逃れられない〉

と考えておりますアタクシといたしまして、そうした親を持ってしまった子供がどれほど苦しんでいるかということを汲み取るぐらいしかできませんが……

 

まあ、かく言うアタクシも、母の呪縛によってこんなことになってしまいました……

 

これを例によって例の友人に語りましたところ、

「確か、キミの弟さんは立派な人生を送っておられるよねぇ」