アメリカ、メジャーリーグのマリナーズの現役選手を引退したイチローさんが、国民栄誉賞を、
「人生の幕下ろしたときに……」
と言って、〝辞退〟したという報道がありました。
辞退は3度目で、人生の幕を下ろしたときに受ける、とはなんて粋な断わり方なんでしょう!
忖度発言で、国土交通省の塚田副大臣が〝辞任〟したという報道がありました。
大臣経験者には勲章が授けられるてな話をみみにしたことがありますが、せっかく副大臣まで上り詰めながら、大臣の椅子が遠のいてしまっては、勲章どころではありません。
すべての代議士が勲章をほしがっているとは言いませんが、勲章を〝辞退〟した政治家の話を聞いたことがないのは、アタクシが寡聞だからでしょうか……
まあ、もらえるもんだったら、病気と借金以外はいただいておこうという主義のアタクシが申し上げるのも何でございますが、無冠であってこそ勲章以上の栄誉があるように思います。
めでたく受賞した人よりも、〝辞退〟してさらに活躍する人の方が人々の記憶に残るように思います。
人生は、〝辞任〟よりも〝辞退〟の方がかっこいい、と言えるのではないかと思いますが、それもイチローさんだからかもしれません……