ノートルダム大聖堂火災から……

ユネスコ文化遺産に登録されている、フランスはパリのノートルダム大聖堂で起きた火災は、発生から約10時間でほぼ消し止められたそうです。

 

フランスの誇りであり心の拠り所でもあろう建物の火災には、フランス国民に限らず衝撃を受けられた方も少ないと思いますが、気持ちを強く持って、一日も早く復興されることをお祈りいたします。

 

文化遺産の火事は、日本でも〝対岸の火事〟ではありません。

〝曲突徒薪〟(きょくとつししん)を怠れば、〝烏有に帰す〟ことはなると思います。

 

ただ、ノートルダム大聖堂の火災では、

「空中からの放水は大聖堂の全体の構造を壊しかねないため行っていない」

と消防当局が表明したそうですが、これには賛否両論議論が交わされることになるかとも思います。

 

また、火事にまつわる言葉に、〝ノートルダムの火災〟あるいは〝大聖堂の火災〟が加わるかもしれません。

 

「事後を思慮することは〝ノートルダムの火災〟。結局〝烏有に帰する〟ことになるのではないか」

「対応を誤れば、〝大聖堂の火災〟になるぞ」

 

フランスが、世界が悲しみに打ちひしがれているときに、不謹慎でありますことを、深く謝するばかりでございます。