昨日、ホテルフジタ奈良で開かれました『第235回ほろよい寄席』に参じました。
今回は、平家物語、源平盛衰記をテーマに、現代の琵琶法師、関川鶴祐氏による、『祇園精舎』『那須与一・扇の的』の琵琶に旭堂南左衛門師の『那須与一』、玉田玉秀斎師の『平家物語』の講談二席。
南左衛門師、玉秀斎師の講談ももちろん迫力があって素晴らしくはありましたが、関川師の薩摩琵琶には圧倒されました。
いわゆる琵琶法師の『平家物語』は、いつでしたか録音されたものを聞いたことはありましたが、ライブ琵琶は初めてで、どちらかと言うと小泉八雲先生の『耳なし芳一』のイメージで粛粛と語られるのかと思っておりましたら、さにあらず。
大きな撥で琵琶を叩くかと思えば弦をこすり、そして朗々とまた高く低く強弱の相俟って語られましたから、もうすっかり引き込まれてしまいました。
いずれまた『ほろよい寄席』で企画されるかと思いますが、次は『壇ノ浦』か『敦盛の最期』を拝見できるのではないかと、期待しております。
ベベン!