広告の〈いい言葉〉……

阪急電鉄が、さまざまな業界で働く人の言葉を中吊りにした広告を今日から全て取りやめるということが、産經新聞に報じられていました。

 

『毎月50万円もらって毎日生き甲斐のない生活を送るか、30万円だけど仕事に行くのが楽しみで仕方がないという生活と、どっちがいいか。』

 

これに、

掲示した見識を疑う」

などのクレームが約20件寄せられたそうです。

 

阪急電鉄と共同でこれら80点の言葉を作った企業の担当者は、

「働く人のいいい言葉を伝えたかったが配慮が足りなかった」

とコメントしたそうですが、そもそもいい言葉の条件とは何か、てな基盤となるところが疎かにされたまま、自分たちの感覚だけで〝いい言葉〟を捻り出そうとしたのではないかと思いますが、どないでしょうか……

 

たかが広告、

「お見事!」

と拍手したくなるような広告には、そうそうお目にかかれませんが、こんなクレームを受ける広告も、見そびれてしまったら、ちょっと残念……

 

アタクシ、もっと低い収入で、毎日自己嫌悪に陥ってしまうような仕事をしております……