NHKの世論調査から〜日本は弱くてもろい社会か?〜

三年前に発生した津久井やまゆり園の事件について、NHKが実施した世論調査によると、五人に一人が「覚えていない」と答えたそうです。

特に、20歳以下では、47%が覚えていないという結果になったそうです。

 

京都アニメーションの放火事件について、三年後に同様の調査をしたら、どんな結果が出るのでしょうか……

 

広島、長崎に投下された原子爆弾を始め、忘れ去られてはならないことが増えたのかもしれません。

あるいは、二度と起こってはならないことも、受けとる者には、他のニュースと同じような消費情報でしかないのかかもしれません。

 

WHOは、

『障害者(特定の少数者・弱者)を排除してしまう社会は弱くてもろい社会である』

と表明し、アメリカの大統領だったJ.F.ケネディは、

「障害がある人々の問題に関心を持つように、私たちの知性は命令する。それは哀れみや同情や経済原則からではない。それはアメリカの将来を握る問題であるからだ」

と述べているそうです。

 

NHK世論調査の結果は、

「再発することがないように、忘れ去られないようにするためには……」

という以前の問題であるように思います。