笑わせる者の責任

吉本興業が主催する『NSCお笑い合宿』に参加するために必要な誓約書に、

「合宿中の負傷、これに基づいた後遺症、あるいは死亡した場合、その原因を問わず、吉本興業に対する責任は一切免除されるものとする」

という免責事項が組み込まれていると、朝日デジタルが報じています。

 

この免責事項自体、コンプライアンスに反する内容で無効であるとの指摘は明らかであると思われますが、ここに笑いの問題点が潜んでいるのではないかと、笑いに関わるアタクシ、密かに思っております。

 

学生時代、後輩が裸で蠟燭を体に垂らす芸をしておりまして、確かに、人を笑わせる一つの方法として、体を使う、ということはあるかと思います。

でも、そうした笑いを追究するがために、傷を負うばかりか命に関わる事態に陥いるのでは、笑えませんし、そんな笑いは刹那的なものでしかなく、そこまでして笑いたいとも笑わせたいとも、アタクシは思いません。

 

笑いは、人を傷つけるかもしれないリスクがあることを理解し、傷つけてしまった場合は、その責任をすべて負う覚悟を持つ、という覚悟を持つことが一番大事ではないか、と個人的には思っておりますから、体を使った笑いを教えながら笑えない事態になったら自己責任だよ〜、なんて、××××××××です。

ちょっと品のない非難になってしまいましたんで、伏せ字にしてしまいました……