神戸市立東須磨小学校で、いじめの被害にあった先生が神戸新聞社に寄せたコメントが、掲載されています。
「いじめられたら誰かに相談してください」
この先生は、そう子供たちに言っていたそうです。
でも、その自分がいじめられて誰にも相談できずに体調を壊してしまいました……
ご自身の反省としてそのことにも触れておられますが、コメントの文章には、職員室が辛い分、子供たちと一緒にいる時間が宝物のように大切で楽しい時間であったとも述べていますから、相談しようにも職員室の誰かに相談などできなかったことが読み取れます。
相談すれば必ず誰かが手を差し延べてくれます、ともコメントの中にありますが、つまるところ、相談して手を差し延べてくれる誰かが身近にいるかどうか、そんな人を見つけることができるか否かが、重要なんだと思います。
先生だから、校長だから、会社の上司だから、エライ人だから、相談すれば必ず手を差し延べてくれるとは限りません。
だからこそ、子供のころから人を見る目を養うように心がける必要があることを教えなければならないようにも思います。
今の日本は、そんなことから子供たちに教えなければならない社会なのかもしれません……