昨日『続・今日はたっぷり猿之助』を見にいきました。
二十人を超えるお客様を前に、猿之助師は三席、ほんとうにたっぷり聞かせてください
ました……
のっけの『子ほめ』から、マクラをいれて25分、フラッグが振られると同時にいきなりトップスピードでスタートしてタイヤをきしませ、そのタイヤから煙が立ち上るような出だしでした。
中入り前の『素人浄瑠璃』も、実によく笑わせてくれましたが、圧巻は何と言っても『宗悦殺し』でした。
池田の大会のファイナリスト、春木師が『厩火事』のマクラで、尊敬する猿之助師の問題点に触れられて笑わせてくれましたけれど、その猿之助師の〝問題点〟が、逆に『宗悦殺し』の〝悪〟を実に生き生きと表現させていたように感じました。
明日の『三題噺の会』では、猿之助師だけ、『真景累ヶ淵』全編を続きで語ってもらうほうが面白いのではないかと思うぐらいでございます。
ただ、続きを全部やるとなると、七時間ほどかかるてなお話でしでしたが、それでも、聞いてみたいと切に思っております……
いえ、正直に申し上げますと、『真景累ヶ淵』を聞きたい、というよりも、
「猿之助師の〝悪〟を見たい!」
というところでございます……