百年後の日本人の言語能力を憂慮する!

現行のセンター試験に代わって、2021年に施行される大学入学共通テストに導入される記述式の問題について、立憲民主党、国民民主党共産党社民党の野党四党が、導入を中止する法案を、今日、衆議院に提出したという報道がありました。

採点の公平性が担保されず、また受験生が自己採点できないのではないかという理由を挙げ、マークシートにするのがよく、記述は二次試験で各大学が実施しているから問題ない、とのコメントもお出しになっているようです……

 

一方、2022年から実施される損学習指導要領では、高校の国語が大きく変えられ、2年生3年生では、現代文が『論理国語』と『文学国語』に分けられ、高校はどちらかを選択するようになるようですが、批判がいっぱい出ているようです。

 

入試や指導要領の改変は、PISA(国際学力調査)に影響され、さらにグローバル化に対応できる即戦力を育成しようという目論みがあるようですが、本来、

〈教育は百年の計〉

というのが、明治以来の根本思想ではなかったかと思います。

 

だとすると、百年後にどんな国にしたいか、ということを考えた教育行政ではなくなったということかと思います。

ついでに申し上げるなら、野党四党は百年後も今の教育システムでいいと表明していることになるかと思います。

いえいえ、そんなことすら考えずに、英語の外部委託が延期になって、記述式についても皆さんから不安視する声が上がっているようですから売名的に法案を提出しました、てな印象が拭えないのは、やっぱりアタクシが歪んでいるためでしょうか……