滋賀県甲賀市の神社に伝わる、水口レイピアと呼ばれる洋劍の由来に迫る特集が、NHKNEWSWEBに記載されています。
それによよりますと、どこからか伝来したものではなく、およそ400年前の、日本の職人たちによる日本製であることが判明したそうです。
そうすると、次に、
〈誰が何のために作らせたのか?〉
〈モデルとなった本物のレイピアはどこからもたらされたのか?〉
といった疑問が浮上し、さらに調査が進んで、豊臣秀吉や加藤嘉明が関係者として浮かび上がり……
その昔、法隆寺に伝わる獅子狩文錦がどこから伝わったのか、という文章を思い出しました。
解明しなくても日常生活に支障のない謎を解いていく、という行為の中に、学問の醍醐味があるように思います。
昨日の続きになりますが、小手先の入試改革や目先の学習要項の改訂なんぞを続けていると、まだまだあちこちに眠っているはずの日本の謎が解明されなくなるのではないかと危惧してしまいます。
いっそチコちゃんに、叱ってもらったらいいように思いますが、どないなもんでございましょう……