新春吉例米朝一門会

昨日、サンケイホールブリーゼで行われた『新春吉例米朝一門会』を観にいきました。

 

米團治師の御挨拶のあと、米朝一門による長唄演奏がありました。

三味線の他は、皆一門による長唄でしたが、ライブで長唄を拝聴しましたのは初めてでございました。

これだけでも、来た甲斐があったと思いましたが、のっけから主任まで六席、ほとんど知っているはずの噺でしたが、にもかかわらずよく笑いましたのは、やはり一流の腕、すっかり堪能いたしました。

 

南光師も米團治師もよろしゅうございましたが、主任の雀三郎師の『かぜうどん』は、雀三郎師であるはずなのに、お亡くなりになった桂枝雀師を見ているようでした。

これまでも、雀三郎師の高座を拝見したことはありましたが、枝雀師を想起することはなく、枝雀師とはまた違ったユニークさを見せてくださいますのが雀三郎師だと思っておりましたから、ここでまさかに枝雀師を観ることになるとは思いもよりませんでした。

雀三郎師が、師匠から受け継いだとおりに演じられたのか、それとも枝雀師が乗り移ったのか、定かではありません。

 

落語ってええなぁ……

改めて、そないに思うた令和二年の正月二日でございました。