昨日、伝楽亭にて、恒例の句会が催されました。
結果はまた伝楽亭のブログに掲載されるかと思います。
句会もさることながら、面白かったのは、やはり打ち上げでございます。
昨日、テーマになりましたのは、まず忠臣蔵で、
「実際に討ち入りはあっただろうけれど、俵星玄蕃は架空の人物だし、赤垣源蔵がほんまに酒飲だったかどうかわからんけれど、四十七人もいたら、それぞれのキャラクターがどんなんやったか、考え出していって、そんなんでもう〝蔵〟はあふれていたんやおまへんか!」
てな話から、
「忠臣蔵では、討ち入りに参加してへん者もぎょうさんおって、たとえば、四谷怪談の田宮イエモンもそうやったということにされたそうでっせ」
なんてところから、今度は日本の怪談に話が飛んで、
「日本の怪談はヒーロー物語や。幽霊が悪を討つ。幽霊による勧善懲悪物語や」
という説をかかし師が披露してださいました。
怪談には、幽霊が登場するモノと、虫の知らせや予知といった超能力に関するモノの二種類に分類していたのは、村上春樹先生の小説『鏡』の主人公でございます。
日本の怪談は、基本的には、幽霊が表れる因果応報が定型ではありますが、妖怪が出てくるモノもあります。
ただ、幽霊は憎むべき悪を死に追いやりますが、妖怪は驚かしておしまいです。
『鏡』の怪談分類に妖怪が出てこなかったのは、妖怪が特段に怖い存在ではない、ということを示しているのかもしれません。
そんなことは話しませんでしたが、文化的教養にあふれた句会、打ち上げでございました。