尾畠春男さんの〈会わなきゃよかった人〉

2018年、山口県で行方不明になった二歳の男の子を救出して脚光を浴びてスーパーボランティアと呼ばれた尾畠春男さんの、その後についてがFNNPRIMEに報じられています。

 

その中で尾畠さんは、

「報道関係の方、雑誌関係の方、ラジオ局の方、いろんな方に私はいいですよって、言ったんだけど、しなきゃよかったな。会わなきゃよかったな、って人にいっぱい会って」

と述べられていました。

 

〈会わなきゃよかった人〉

って、どんな人だろう、てなことをつい考えてしまいました。

 

名誉も地位も求めずに地道に生きていた人が、突然有名になってしまうということは、無菌室の扉を開くようなことなのかもしれません。

 

ボランティア活動に力を入れる俳優の杉良太郎さんに、

「売名ですか?」

と尋ねるのは、嫉妬と悪意に塗れた族だ、というようなことを、以前、拙ブログにも記しましたが、

〈会わなきゃよかった人〉

とは、そんな族ではないかとも思います。

 

もし、ひょんなことから有名になってしまったら、マスコミ関係とは一切接触しない態度を貫くか、でなければ、杉良太郎さんぐらいの、肚を据えた対応をするか、いずれかではないかと思います。

 

そんな話を例の友人に語ったら、

「キミの場合、そんな状況になることはないよね」

と言われるかと思っておりましたら、

「キミの場合、どれほどの人がキミのことを〈会わなきゃよかった人〉だと思っているかということを、まず知るべきだよね」