頭から腐らぬ鯛の股くぐり

先週の審議で立憲民主党の辻元議員の質問に、意味のない質問だ、ヤジを飛ばしたとして謝罪を求められた安倍総理大臣が、衆議院予算審議の冒頭で、

「おわびし、閣僚席からの不規則発言を厳に慎むよう、身を処してまいる」

と謝罪したことが報じられています。

 

このニュースに、

(大志ある者は、目前の恥を耐え忍ばなければならない)

という意味の、

韓信の股くぐり〉

を思い出しました。

 

中国、前漢の武将、韓信が、若い頃に無頼の輩に喧嘩を売られたときに、耐えて相手の股をくぐったという故事による言葉です。

「鯛は頭から腐る」

てな挑発に乗ってしまってから謝罪したのでは、〈韓信の又くぐり〉にはならないかもしれませんが、早期の収拾を図った結果だと解釈できるように思います。

 

腐るような鯛の頭なら、プライドを守るばかりで謝罪などしないのではないかと思います。

 

そんな話を例によって例の友人にいたしましたら、

「キミの場合……」

と例の調子で始めましたから、

「ここは何を言われても耐え忍ぶところだ」

と己に言い聞かせて、そのまま友人の股をくぐってやりましたら、放屁されました……