もちろん、長州藩吉田松陰の門下生、尊王の志士達の敵役で、幕末維新が舞台のドラマには欠かせません。
土方歳三は『科学忍者隊』の《ベルクカッツェ》。
近藤勇は『タイムボカンシリーズ』の《マージョ》。
たとえの善し悪しは別にしても、もう、なくてはならない存在です。
その三人の他にも、山南、永倉、藤堂、斉藤、原田、山崎など、多彩なメンバーがおりますから、まかり間違っても『龍馬伝』のときのように主人公が遭遇するのが、いつも近藤、土方、沖田だけという不自然な展開はやめてほしいと思っています。
イケメン俳優にもっとも有名な三人を演じさせるだけの《新撰組》は、歴史とドラマに対する冒涜でしかありません。
それはまた、
『視聴率を稼ごうとして視聴者におもねるようなドラマ作りは、視聴者を裏切るのに等しい』
ということで……(え? 似たような台詞をどこかで聞いたって……)
えーと、それでは……
そもそも《新撰組》にスポットライトを当てたのは、作家・子母澤寛氏で、いわゆる新撰組三部作……(え? そんな蘊蓄は要らないって……)
えーと、それでは、司馬遼太郎氏が……(え? もうすぐ始まるって……)