2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ゴールデンウィークの無礼討ち

現在の祝祭日で、もっとも変遷が見られたのは、昨日の『昭和の日』ではないかと思います。 昭和天皇の御生誕日として祝日なり、お亡くなりなってからは『みどりの日』と名をかえてそのまま祝日とされ、今は『昭和の日』としてゴールデンウィークの先陣をにな…

金田一先生に倣う

言語学者の金田一晴彦先生の『ホンモノの日本語』(角川ソフィア文庫)に、日本語の発音の単位についての記述があります。 小学校の一年生の国語で覚える五十音を中心に、金田一先生がその使用例を調べられたようです。 その中に、日常、めったに使われない…

プロの雀士か星野源さんか……

「プロの雀士を名乗る輩は、違法な賭け麻雀をやって世の中を渡る、不届き者……」 と、ずっと思っておりましたから、最近見かけるプロの雀士が登場するコマーシャルに対して、 「これは公序良俗に反するコマーシャルではないのか……」 と思い、プロの雀士で検索…

ゴルゴ13・パート6 〜あいにくだが、こういう形でオレの出せる答は、NOだ〜

外務省のホームページに連載中のゴルゴ13。 今回は、ちょっとしたアクションもあって、少しはゴルゴ13らしい展開になっていたかと思います。 狙撃以外の依頼をされても、 「あいにくだが、オレの出せる答はNOだ」 と応じる台詞にも、ゴルゴ13らしさがありま…

語彙力こそが教養である 〜落語で語彙力は増強できるのか〜

明治大学文学部の齋藤孝教授の『語彙力こそが教養である』(角川新書)には、語彙力を涵養するための方法が記されています。 古典から近代の名著、漢籍、歌舞伎、歌詞にいたるまで、語彙力を養成する題材の中に、落語が示されています。 著名な齋藤孝教授に…

失言の理由

失言によって、またしても政治家が辞任しました。 別に政治家に限らず、失言が命取りになる人は、世の中、少なくないように思います。 どうして失言してしまうのか、と申しますと、たぶん、失言をしてしまう人は、言ってはならないことをいつも考えていて、…

護身と保身の会話術

世間では、暴力から身を守る術を護身術と言い、自分の地位や立場を損なわないように立ち回る方法を、保身術と表現しているようですが、会話にも、両者が存在するように思います。 その保身術を、最近、立て続けに受けてしまいました…… 一つは、アタクシが依…

「ありがとうございます!」より幸運を呼ぶかもしれない「いつもありがとうございます!」

「ありがとうございます」 という言葉は、親切にしてもらったり、恩恵を授かったりしたときに、多くの人が使います。 「いつもありがとうございます」 という言葉は、親切にしてもらったときや恩恵を授かったときにかぎらず、仕事で継続的に接する常連や日常…

《そこまで言って委員会NP》を見るジレンマ

本日の《そこまで言って委員会NP》のテーマは、武士道でした。 日本人は道が好きだとか、武士道には定まった概念がないのではないかとか、騎士道との比較だとか、あるいは台湾出身の金さんの見方だとか、改めて俎上に乗せられた武士道は、なかなかに面白い…

もう一度言う。「俺を試すな」

外務省のホームページに掲載されたゴルゴ13の、 「俺を試すな」 という台詞は、最近、現実の外交場面でも使われました。 某K国が、お得意の、 「無慈悲な」「雷が落ちて」「地獄を見るだろう」 発言に、アメリカが、 「アメリカ大統領を試すな」 と応じたと…

サワコの朝から〜夏目三久さんの教え〜

今日の『サワコの朝』(MBSテレビ)のゲストは、フリーアナウンサーの夏目三久さんでした。 小学生のころに本読みでほめられてアナウンサーを想い、身体で何か表現したいという思いから中学高校で新体操部に入り、大学では当時、小物が流行したベトナムに…

ゴルゴ13・パート5〜俺を試したのか〜

今日も外務省のホームページに『ゴルゴ13』が掲載されていました。 日本の中堅企業がゴルゴ13に危険を避けるためにはどうすればいいかという依頼に、情報収集の重要性を説く話でしたが、情報収集のポイントについて、依頼者はよくわかっていました。 その依…

神田陽子さんと旭堂南華さん〜東西美女競演〜

拙ブログをご愛読くださいます留五郎さんよりメールをいただきまして、神田陽子講談会2017其の一〜東西美女競演〜に参りました。 終演後、いつののように打ち上げがありまして、アタクシ、神田陽子さんと旭堂南華さん、美人なのに講談師というお二人とお…

大事なことは《ワンピース》が教えてくれる

週刊少年ジャンプ(集英社)の今週号に掲載されている、尾田栄一郎さんの『ワンピス』は、秀逸です。 そして、感動的です。 麦ワラ一味の一人、サンジとその家族、ヴィンスモーク家もろとも抹殺しようと企てるビッグマムの娘、プリンは、額に第三の目ととも…

長寿に異議あり!

ギネスブックに認定されていた、117歳の方がお亡くなりになったという報道がありました。 かぐや姫の昔から、人々は不老長寿を願い、また、長命がめでたいことだと一般に考えられているようです。 なにより、〈長寿〉という言葉自体に、〈寿〉という文字…

無慈悲なお茶漬け

先生が、 「人の嫌がることをしなさい」 と言ったところ、前の席に座る子供のイスを蹴り始めた生徒がいたそうです。 先生は、誰もが嫌がるような仕事、たとえばトイレ掃除などを自ら率先して行いなさい、と言いたかったようですが、聞き手は、それを反対の意…

蝶々〜二つ折りのラブレター〜

先日、フランス語の先生から、 「蝶々は二つ折りのラブレター」 という一節が詩にあるというお話をうかがいました。 なるほど、と感心いたしておりましたら、さらに、 「フランス語で、蝶々はパピヨンで、紙はパピエでしょ」 英語で紙はペーパーですが、フラ…

《そこまで言って委員会NP》の企画力

スタジオ観覧に言ってから、やはり番組に親しみがわいて、今日も《そこまで言って委員会NP》を見てしまいました。 今日は、アメリカ、中国、北朝鮮、ロシアの首脳の本音を、それぞれの専門家が七つの質問に答えて明かしてみようという試みで、番組に出たこ…

サワコの朝から〜湊かなえさんの教え〜

今日の『サワコの朝』(MBSテレビ)のゲストは、作家の湊かなえさんでした。 子供のころ、作文は好きではなく、若い時分から小説を書いていたわけでもなく、結婚してから最初に取り組んだのが、シナリオだったそうです。 もちろん、シナリオ教室や小説学校…

ゴルゴ13・パート4 ゴルゴからの依頼〜熊本特別編〜

明日、熊本地震からちょうど一年になるということなのでしょうか。 地方に本社を置く企業が海外に工場を展開する事例として、熊本の会社が描かれています。 今回、ゴルゴ13は、その熊本の企業のために支援を依頼していますが、通常、ゴルゴ13が誰かに何…

今年の新人は……

たとえば、新人を採用する際には、 「既成の枠にとらわれない、新しい視点を持った人材を……」 なんてことを宣いながら、研修期間が終わって、新入社員が仕事に慣れてきた時期に、 「今年の新人は、ほにゃららだ……」 と、その特徴を一言でくくってしまう言葉…

浅田真央さんの引退会見から〜〈有終〉か〈晩節〉か〜

女子フィギュアスケートの浅田真央さんの引退会見での司会者からの、 「最後に本人を送る出せるような質問をしていただける方は、いらっしゃいますか?」 という、最後の締めくくりとなる質問を求める言葉に応えられるような質問が、なかなか出なかったよう…

美空ひばりさんの歌

美空ひばりさんの生誕80周年特別企画が、昨夜、TBSテレビで放映されました。 子供の頃から天才と謳われた美空ひばりさんのヒット曲の数々を、現代の第一線で活躍している歌手たちが、一曲一曲歌い上げる姿を拝見して、拝聴して、改めて、すばらしい歌手…

籠池氏の手法

先日、久しぶりに会いました友人が、ミスタードーナツで、珍しくドーナツとコーヒーをごちそうしてくれながら、 「最近は、あちこち知り合いに返すつあてのない借金をして回っている。こないだも、昔の知り合いの家に行って、三万円、借りた……」 なんて話を…

本日の《そこまで言って委員会NP》

4月1日に拙グログで記しました、《そこまで言って委員会NP》(読売テレビ)のスタジオ観覧の放映が、今日でした。 性善説と性悪説を軸に、教育問題や外交問題を問うという内容で、概ね、面白いところはカットされてはいませんでした。 特に、竹田さんの…

筒井康隆大先生〜炎上〜

一時帰国を命じられていた駐韓大使が再び韓国で大使の任につくことに絡めて、筒井康隆大先生がブログなどでお書きになった文章が物議を醸すどころか、韓国国内では先生の御著書の出版が禁止されるてな事態にまで発展したなんてニュースが報じられております…

ゴルゴ13・パート3 必要なことは、全て外務省海外安全情報に〜用件を聞こう〜

今日、外務省のホームページに、予告通りにゴルゴ13の第3話が掲載されました。 ルンピニー公園に呼び出されてベンチに座って待っていた日本貿易推進機構(JATRO)タイ事務所の部長が、ゴルゴ13に、 「能家部長か」 と声をかけられ、 「G…… デューク東…

イチロー選手と連坊代表の共通言語

アメリカ大リーグ、マーリンズのイチロー選手は、例年とは違う開幕第二戦の代打出場について問われて、 「差し当たって言うことはないですね」 と答えたそうです。 民進党の蓮舫代表は、メデイアの報道に反論はあるか、という質問に、 「特段、ありません」 …

『冬芽の人』〜鈴木京香さん〜

昨夜、テレビ大阪の大沢在昌サスペンス『冬芽の人』を見ました。 『人間の証明』に続いて、鈴木京香さんの主演ドラマで、こちらは、ある種、ストイックな女性を演じられていらっしゃいました。 二十歳近くも年下の男性に慕われる役どころで、アタクシも、 「…

天の与ふるを取らざれば、反ってその咎を受く

昨日の阪神VSヤクルトで、乱闘になって双方退場者が出たのは、藤浪投手の投じた一球が、打者の頭に当たったことがきっかけだったようですが、ルールに従えば、危険球として主審が投手に退場を命じていたら、混乱は避けられていたのではないかと、野球解説の…