2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

月末月曜愉快な落語のオノマトペ

落語には、ちょいちょい不思議なオノマトペが登場いたします。 落語の『口入れ屋』では、 「筆の先でどがちゃかどがちゃか」 てなオノマトペが使われ、落語の『寝床』では、 「浄瑠璃を、おがおがおがおが、語る」 てなオノマトペが使われております。 これ…

『なでしこ勉強会vol.2』レポート 〜今回もたまたまでっせ〜

アタクシも出演いたします『第3回能登川寄席』(11月23日、滋賀県東近江市〈能登川コミュニティーセンターホール〉にて午後1時開演)のチラシを取りに、昨日、伝楽亭に参りましたところ、9月に実施されました、アマチュア女性落語家による『なでしこ…

『私の愛した小説』2

遠藤周作先生の愛された小説は、フランソワ・モーリャック氏の『テレーズ・デスケルー』です。 『私の愛した小説』の巻末に、遠藤周作先生自らが翻訳された『テレーズ・デスケルー』も掲載れています。 この『テレーズ・デスケルー』をテキストに、遠藤周作…

『私の愛した小説』

遠藤周作先生の『私の愛した小説』(新潮社)は、宗教と心理学から文学、小説の創作を考察する著作です。 それには、人間の《無意識》がどのようなものか語られており、長く読み継がれる小説は、この《無意識》の産物として、人々の共感を得る、という主旨で…

男子の言葉

前回の続きになりますが、野郎の世界に女性が参入するばかりではありません。 『ウオーターボーイズ』は、女性が水中花となるシンクロナイズドスイミングに挑む男子を指して、ドラマなども作られましした。 看護婦さんから昨今は看護師と呼称が変わりました…

女子の言葉

今、一番、熱い女性は『カープ女子』でしょう。 たぶん、『肉食系女子』から広まったのではないかと推察しておりますが、数年前から、この〈◯◯女子〉が幅を利かせるようになりました。 『カメラ女子』とか『相撲女子』とか、本来は男性の趣味と思われていた…

アリストテレスの『人間は社会的な動物である』による考察

古代ギリシャの哲学者、アリストテレスの、 『人間は社会的動物である』 という言葉を改めて持ち出すまでもなく、人間が生きていくためには社会、もっと言うなら、自分が関わる集団の中のメンバーと、うまく関わっていけるか否かが問題になります。 ただ、そ…

マクドナルドで水戸黄門の印籠を……

マクドナルドでクーポンを見せる三十代の男性に不快感……」 てな、若い女性の投稿が物議を醸しているようです。 それなりの理由があったようですが、彼女はそんなことになるとは思っていなかったようです。 最近、某金融会社の、 「〜って、常識になっている…

洟垂れ小僧の姑息な小技

『四十五十は洟垂れ小僧。六十七十働き盛り 九十になって迎えがきたら、百まで待てと追い返せ』 という言葉があります。 いつか使ってみたいなと思っておりましたところ、先日、その機会に恵まれました。 職場で三十代のスタッフが、初めて与えられた仕事に…

本日のへそ

昨日の続きで〝へそ〟をテーマに書こうと思っておりましたが、すっかり忘れておりました。 お題は、 『お前の母ちゃんでべそ』 最近は子供の間でもこんなことを耳にすることはないとは思いますが、アタシらが子供のころには、まだ口にされていたように記憶し…

論語と落語の富貴論

『富貴天に在り』 とは、論語に載っております言葉で、 〈人が富貴になるのは天命だ〉 という意味です。 つまり、貧乏なのは仕方ない、ということです。 『貧賎に戚戚たらず、富貴に欣欣たらず』 も、中国の古い言葉で、 〈貧賎に憂い悲しまず、富貴によろこ…

含蓄のあるヘソの話

人間の体の一部を使った慣用句を、学校で習い、受験で覚えたという方も少なくないかと思います。 『頭が下がる』 から始まって、 『足元にも及ばない』 まで、頭のてっぺんから足の先まで、それぞれ数も多く、いい言葉もたくさんありますが、体の中心にあっ…

君子の境地に至る法

『君子に九思有り』 という孔子の言葉があります。 君子(教養人)には、 一・見るときには見逃すまいと思う。 二・聞くときには聞き漏らすまいと思う。 三・温和な表情でありたいと思う。 四・態度はうやうやしくありたいと思う。 五・言葉には誠意を込めた…

折れない心

『人と屏風は直には立たぬ』 という言葉は、 〈折り曲げないとまっすぐ立たない屏風のように、人間も他人と折り合いをつけないと世の中を渡っていけない〉 という意味で、真っ正直にまっすぐ生きてはいけない…… といことを表している言葉だそうです。 かの夏…

【猫の皿】と『孟母三遷』

「落語【猫の皿】を聴いて浮かんだイメージを絵に描かせてみるというような、ゆとりのある教育があってもよいのではないか、という考えについて意見を述べよ」 というお題を、留五郎さんよりいただきました。 「環境が、子供の教育に悪い影響を及ぼすことを…

イマソラ…… アタシが空を見上げるとき

自分の頭上に広がる空を撮影してネット上に投稿する『イマソラ』が、多くの人の心を捕らえているそうです。 「この間の女性と、その後、どうなったんですか?」 「昨日、振られた。もうお会いできませんって、メール一本でおしまい。これで、今年、振られた…

なめたらいかんぜよ!

若い頃、五社英雄監督の映画『雲霧仁左衛門』を見て、すっかり痺れてしまいました。 仲代達矢さん主演の、外連味タッップリの映画で、今でも、好きな映画の第一番に挙げていますが、芸能関係者に限らず、誰かに好きな映画を問われて、 『雲霧仁左衛門』 と答…

【算段の平兵衛】の中で密かに息づく言葉たち

世の中に流通しております言葉は、概して善良なモノが多いように感じます。 学校の教科書や参考書なんかに堂々と登場する、そんな言葉ばかりが喧伝されているために、そうでない言葉は闇に葬られてしまうのではないかと思いますが、そうした言葉でも、案外、…

夢を待たないで……

いわゆる昭和歌謡の中には、女性の、 「あなたの夢の実現を、待っていれれないから……」 という趣旨の歌詞が、ちょいちょい見受けられます。 たいがいは、女性が後ろめたさを滲ませるような歌になっているように思いますが、自分の夢を語る男が、どれだけ本気…

ノーベル賞と三題噺の関連性に関するプライベート・レポート

ちょうど、一ヶ月後、j11月13日(日)午後2時より、六回目を迎えます、 『三題噺の会』 を、例によって伝楽亭にて開催いたします。 お馴染みの、近江家八景師、隣乃玄関師、田舎家かかし師と不肖弁闘、そしてシンキングタイムには、まだ本人に承諾をと…

藪の中の仙人と魔術師

芥川龍之介さんの小説『杜子春』では、仙人になることを願った杜子春は、仙人に課せられた禁を敗って、仙人になれませんでした。 同じく『魔術』でも、結局、ミスラ君の魔術試験に失敗して、主人公が魔術師になることはかないませんでした。 『蜘蛛の糸』で…

『第八回社会人落語日本一決定戦』番外レポート〜もう終ってるで!〜

『第八回社会人落語日本一決定戦』の参加者のネタで、創作落語の比率が上がっているということは聞いております。 ただ、創作落語の中にも二通りの型があって、一つは、田舎家かかし師が手がけた『尼の寿限無』や『逆転の天狗裁き』といった既存の古典をベー…

『第八回社会人落語日本一決定戦決勝』番外レポート〜行ってへんけど〜

エントリーもしていないのに大会の予選にこっそり行って、決勝に行きもしないのに、「優勝は千葉県の会社員の……」 てな、ネットのニュースだけ覗いてブログに書こうなんて、ジャーナリストの風上にも置けない不届きもの! と言われましても、アタクシはジャ…

『第八回社会人落語日本一決定戦予選会』番外レポート〜今さら何を言うのや〜

『社会人落語日本一決定戦』の予選会が、昨日、開催されました。 恥ずかしながら、遅まきながら、落語に関わりながら、アタクシ、初めてのぞきに参りました。 大阪は池田市内の六つの会場に、ビデオ予選に通過した、およそ180人がその腕を競っておりまし…

逆転の『恋ひたる辻占煎餅』発想法

遅まきながら、AKB48の『恋するフォーチュンクッキー』(作詞・秋元康さん 作曲・伊藤心太郎さん)の古典語訳『恋ひたる辻占煎餅』がネット上に存在することを、昨日のアンパンマン論議の国語のK先生に教わりました。 「汝がことを恋うれども 妾に絶え…

バイキンマンのイデオロギー

今日、社会の先生とお話をしておりましたところ、 「一つのイデオロギーを持っている人と宗教を信じている人は、自分が正しいと思っていて、人の意見を聞かないところが共通しています」 ということをおっしゃいました。 それで、 「落語の【菊江仏壇】でも…

二重国籍問題のオチ

喜劇王チャールズ・チャップリンは、 『人生は近くで見れば悲劇だが、遠くから見ると喜劇である』 という言葉を残しています。 民進党の蓮舫代表の二重国籍問題が法律に抵触するというので、自由民主党が批難していましたが、その自由民主党の中にも二重国籍…

大隅教授のノーベル賞受賞を祝福する留五郎さん

留五郎さんからメールをいただきました。 普段は呑まないことにしている月曜日にきこしめしたのは、ノーベル医学生理学賞を受賞された大隅良典栄誉教授を祝ってのことで、 「科学はそもそも見通しがつかないもの。すぐに成果は出ないかもしれないけれど、人…

昔、まだ正社員として勤めていた頃、年上の同僚とよくスナックに行ってはカラオケで遊んでいました。 たとえば、最初に〝あ〟の字のついた曲から始めて、〝い〟〝う〟〝え〟と、五十音順に交互に歌っていくなんて遊びをしましたが、そのときに歌えなかったの…

羽生選手と松坂選手の言葉から……

『リベンジ』 という言葉を、再挑戦という意味合いで一般に定着させたのは、西武ライオンズの松坂大輔投手でした。 その言葉を日本に残してアメリカに渡り、今年、日本に帰ってきましたが、昨日、中継ぎで登板してさんざんに打ちのめされてしまいました。 「…