2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

使われない四字熟語《掩耳盗鐘》

四字熟語の中には、一般によく使われている言葉と、そうでない言葉があります。 辞典には意味はもちろん、その故事まで掲載されているのに、用例が載っていないという言葉です。 《掩耳盗鐘(えんじとうしょう)》 も、その一つかと思います。 〈槌でたたき…

ちょいノリ人生!

東京のタクシーの初乗り運賃が、2キロ730円から1.052キロ410円に値下げされました。近距離利用客おn増加を狙っているようで、ニュースなどでは、〈ちょい乗り〉なんて言葉が使われています。 ちょい乗りと言えば、スズキの原付きバイク〈チョイノ…

あえて言おう……

生活保護の不正受給を許さないジャンパーに注目が集まって、『機動戦士ガンダム』でジオン軍のギレン・ザビが兵士に向かって演説した中で使われた、 「あえて言おう、カスであると」 という言葉が脚光を浴びました。 この言葉を含めたジャンパーのデザインに…

〝メン〟と〝ガイ〟

男前を意味する《イケメン》という言葉から派生して、育児に携わる男性を《イクメン》と称するようになったかと思いますが、育児ストレスに《イクメン》が苛まれるケースがあるようです。 かつての人気ドラマシリーズ〈Gメン〉はかっこいい〝メン〟だったか…

ネタに困って視線か視点かシカ目線……

今さら、何でございますが、実はずっと『目線』が気になっています。 「上から目線でモノを言うな」 とか、 「もっと国民目線で考えてほしい」 とか、 「客目線で商品開発を……」 とか、『目線』が頻用されていますが、『視線』とどう違うんだ、と思っておら…

今年の流行語大賞になるかもしれない『ファースト』

トランンプ大統領は、 『アメリカファースト』 を標榜し、小池東京都知事は、 『都民ファースト』 を看板に掲げ、東近江笑いの会の近江家八景師は、 『お客様ファースト』 を、トランプ大統領や小池東京都知事より早く表明していたとおしゃっています。 この…

四字熟語を用いない精進

「謹んでお受け致します。横綱の名に恥じぬよう精進致します」 横綱昇進を伝達された稀勢の里関の口上に、四字熟語は使われませんでした。 貴乃花関が口上で『不惜身命』という四字熟語を用いてから、三代目若乃花は『堅忍不抜』、朝青龍関と鶴竜関は『一生…

疑念を持つ姿勢

横綱審議委員会で、稀勢の里関の横綱昇進について、全会一致で推挙されました。 推挙は、出席者の三分の二以上の賛成が必要ということですが、今回、11人の委員のうち、出席したのは8人だったそうです。 欠席した委員は、果たして賛成だったのでしょうか……

横綱昇進と大統領就任

アメリカのトランプ大統領就任を喜ばない人の勢いは、アメリカに限らず、世界に広がっているようです。 昨日の大相撲、千秋楽結びの一番で、横綱白鵬関は、立ち会い、張り手で一気に稀勢の里関を土俵際まで持っていこうという勢いでしたから、本気で稀勢の里…

毎日ブログ更新継続2年!

ブログを毎日更新するようになって、ちょうど2年になります。 「毎日のブログのネタをどうやって見つけるのですか」 と問われることがありますが、たとえば、先日、職場のエレベーターで乗り合わせた女性スタッフに、 「今週、寒くなりましたね」 と、話し…

稀勢の里関優勝おめでとうございます!

初場所十四日目の昨日、横綱白鵬関が貴乃岩関に破れて、千秋楽を待つことなく、稀勢の里関の初優勝が決まりました。 多くの相撲ファンは、好調とは言え、まさか幕内下位の力士に横綱白鵬が土をつけられるとは考えてもいなかったと思います。 ただ、立ち会い…

歴史に名を残すチャンス

昨日の大相撲初場所13日目に、十両の字良関が、『たすき反り』という珍しい技で、天風関を破りました。 『たすき反り』は、相撲協会が決まり手を始めた昭和30年以降、十両以上では初めてだそうで、それ以前では、昭和27年春場所の幕内で、常の山が大内…

新元号開始と全国女子駅伝の選択の発想

天皇陛下の生前退位について、一月一日を新天皇即位、新元号開始とする案が出されましたが、実施は無理だろうという報道もあるようです。 吹雪の中、都道府県別女子駅伝が開催されたことについて、実施するか中止するかという選択ではなく、実施するためにど…

モチベーションを上げる勝負服!

芥川賞、直木賞を創設された菊池寛先生の作品の中に、『形』という短編小説があります。 槍の名手として恐れられている武将の鎧兜を身につけて初陣を飾った若武者と、いつもとは異なる鎧兜で戦場に立って勝手の違った武将の話です。 平成の仮面ライダーの前…

駅伝とマラソンの思想

競馬は中止されたのに、第35回都道府県対抗女子駅伝が吹雪の中、開催されたことについて、インターネット上で話題になっているようです。 冬のスポーツと言えば、駅伝とともにマラソンが挙げられます。 マラソンの起源は、ギリシャ軍の勝利をマラトンから…

ニツポンの三大アリバイ会議

今では組織から距離を置いた生活をしておりますから、会議に呼ばれたり宴会に呼ばれたりすることがすっかりなくなりました。 かろうじて、伝楽亭の打ち上げやら忘年会やらに参加者いたしておりますが、ここは世間様とは違う世界でございます。 公的な課題に…

『ときうどん』の清八と喜六は、うどんを座って食べていたのか、立って食べていたのか?

昨日、伝楽にて柱祭蝶師、五月家ちろり師の二人会が初めて開催されました。 祭蝶師、ちろり師がそれぞれ二席、演じられた上に、祭蝶ちろりミニライブまでやってしまという、もうやりたい放題の落語会?でした。 一応、ミニライブを始める前に、ちろり師が、 …

あのとき、もしこうしていたら、人生は……

過去を振り返って、 《あのとき、もしこうしていたら、人生は……》 と、思ったことがある方は、少ないのではないかと思います。 高校の現代文の授業で、芥川龍之介先生の『羅生門』の主人公、下人のその後を生徒に書かせる先生がいらっしゃるそうですが、盗人…

倍返しだ!

池井戸潤氏原作の『半沢尚樹シリーズ』のテレビドラマで、堺雅人さん演じる主人公の決め台詞が、 「倍返しだ!」 で、これが当時、流行語になりました。 不可逆的に慰安婦問題の解決を約束したはずなのに、韓国は履行するどころか、朴大統領の辞任で、次の大…

会話の方法と話題に関する問題点

会話の方法は、大きく二つに分けることができます。 自分が話し手となるか、聞き手になるか、という分け方です。 会話の話題は、大きく三つに分類することができます。 一つは、自分のことです。 二つ目は、知識です。 三つ目は、相手のことです。 会話は、…

彼と彼女の〝温度差〟

「両者には〝温度差〟がある……」 という言葉は、関係する二者の間において、関心の度合いや熱意の差を表す言葉として使われます。 ただ、この〝温度差〟は、両者が同時に感じるものかと言うと、そうではないように思います。 たとえば、インターネットでこの…

伝楽亭新春俳句会

昨日、伝楽亭で俳句会が開かれました。 かかし宗匠の他に、参加いたしましたのは、はな嬢、しぶき嬢、美里嬢、緑生師とアタクシでございましたが、都合で参加できないけれど、投句された方も三名おいらっしゃいましたから、結構な句会となりました。 季題は…

楽しんでいただく新年会の御挨拶

職場で、松平健さんのステージショーを御覧になったという方が、 「とにかく観客に楽しんでもらおうというショーでした!」 と、本当に楽しそうにお話しになっていました。 プロアマを問わず、落語家には、 「お客様に楽しんでいただこう」 という方と、 「…

酉年新年会の挨拶例

4日から仕事始めでも、仕事に本格的に取り組むのは、今日辺りからではないかと思います。 職場の新年会も今週末ぐらいから本格的に開催されるかと思いますが、さて、今年の挨拶をどうしましょうか…… たとえば、 「今年の干支のように、高く飛翔する年にした…

申し訳ない抱負かどうでもええオチか?

ということで、成人となる抱負をと、思いましたが、その前に、今年の抱負、目標をまだ語っておりませんでしたので、遅まきながら、先に今年を抱負、目標を述べてみたいと思います。 まず、三題噺に磨きをかける。 次に、俳句をたくさん作る。 そして、ショー…

生涯に一度しかないはずの成人式と毎年訪れるはずの成人の日

昨日、今日、例年のごとく各地で今年も成人式が開催され、その様子が例年のごとく報道されています。 例年のごとく不届きな新成人の不行跡を報じるニュースもありますが、ひと頃のことを思えば、そうした報道も少なくなっているように思います。 誕生日はい…

子供たちの声と犬の鳴き声

読売新聞の調査によると、全国の主要自治体の約75%が、保育施設の子供の声や音似対する苦情を受けたことがあるそうです。 待機児童の解消を図るために自治体などが保育施設の建設を計画すると、一部の近隣住民の反対があって中止になったという報道は、昨…

名人と人気者

先日、落語好きの友人から聞いた話によりますと、江戸落語の御贔屓が、大阪の人間に、 「上方落語の名人は誰か……」 と、問われて、テレビでよく見かける人物の名を挙げたところ、 「それは人気者であって、名人じゃない。名人はテレビなんかに出ない」 と、…

枝雀落語の神髄を喝破する南原清隆さん!

上方の落語家、桂枝雀師がお亡くなりになって、今年で、18年になります。 それでも枝雀ファンは多く、著名人の中にも、信奉者は少なくありません。 CDも多数販売されています。 小学館のDVDBook『桂枝雀名演集第3シリーズ2〈不動坊〉〈猫の忠信〉』の帯に…

2017年の流行語大賞は、いきものがかりの〝放牧〟……?

人気の音楽グループ、いきものがかりが活動を中止します。 解散ではなく、いずれまたいきものがかりとして活動する意向も表明されています。 面白いのは、三人が個々に活動することを、〝放牧〟と表現しているところです。 いつだったか、長く歌手を続けられ…