2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

視点を変える日本版イグ・ノーベル賞を創設せよ!

“人を笑わせ、考えさせる研究”に贈られる〈イグ・ノーベル賞〉を、立命館大学の東山教授と大阪大学の足立教授の〝股のぞきの研究〟が受賞しました。 でも、日本の学会でこの研究を発表したときには、反応はなかったそうで、逆にヨーロッパでは物凄い反響があ…

アンチの絶対条件

一応、阪神タイガースを応援してはいますが、実はアンチ巨人だという方は、アタシに限らないのではないかと思います。 本物のタイガースファンなら、阪神が負けた翌日はすこぶる機嫌が悪い状態になりますが、タイガースファンを装ったアンチ巨人派は、阪神が…

水の言葉

たとえば、社員が生き生きと働いて業績の好調な会社と、そうではない自分の会社を比べて、 「社長があんなんだから、うちはこんなことになったんだ……」 と直接批判するのではなく、 《民は君主の善悪に感化されて、どちらにでもなりうること》 という意味の…

笑顔の言葉

李義府という人は、表面は穏やかでいつも微笑みを浮かべていましたが、内心は妬み深く、自分に逆らう相手のことは悪く言って傷つける人でした。 その故事から、 《腹黒い人のたとえ。うわべはやさしいが、内心は危険なこと。》 を意味する、 『笑中に刀あり…

月曜日の禍福

『禍福は糾える縄の如し』 という言葉の意味は、 〈災いと幸福は表裏をなして訪れる〉 で、 『人間万事塞翁が馬』 と同意です。 「まあ、ええことがあってもあんまりはしゃがず、悪いことがあってもそないに嘆かんでもよろし……」 てなもんです。 『禍福無門…

ジャズ喫茶エリントンにて

昨日、奈良、西大寺のジャズ喫茶エリントンに、中学高校時代からの友人とともに訪れましたところ、ジャズピアニストの宮川真由美さんとお話をする機会を得ました。 ジャズの魅力は、即興にあるというお話で、先日、ラップの即興性をからめながら、日本の文化…

雑談力養成落語・傘の雪

『愛宕山』という落語で、旦那や色町の芸妓や舞妓と一緒に愛宕山に登る道中、太鼓持ちが皆の弁当を持ちますが、そのときに太鼓持ちの口から、 《我がものと思えば軽し傘の雪》 という言葉が出てきます。 太閤秀吉公から鶴を預かっていた人が、あるときこの鶴…

DoとBeのポルカ

留五郎さんと誕生日が同じシェイクスピアの『ハムレット』で有名な台詞と言えば、 [To be or not to be.]〈生きるべきか死ぬべきか〉 ですが、ジャン・ジャック・ルソーは、 [To Be is to Do.]〈生きることは行動することだ〉 とおっしゃり、ジャン・ポール…

留五郎さんへの詫び状

『噺のマクラに枕の話』について、御贔屓の留五郎さんよりツッコミが入りましたので、オチを少し変更いたしましたので、皆様、よろしければ、読み直してやってください。 留五郎さんには、いつもありがたいことと感謝しております。 アタクシなんぞは伝楽亭…

神田陽子さん講談会レポート

昨夜、伝楽亭にて、東京の女流講談師、神田陽子さんの講談会が開かれました。 お馴染みの講談二席の他に、 「中学の体育に武道が必須科目になりましたから、落語講談も必須科目にするための活動を、法人を立ち上げて始めました」 というお話もされていました…

雑談力養成落語・常套句編

落語の会話でも使うてます常套句を、日常会話としても使いますと、こないなります。 たちえば、 「傷? ああ、わかった、皆まで言いな。一を聞いて十を知る。わたいら、心得ております。夜中になったら首が伸びる……」 とは、落語の常套句ですが、これかその…

アイデアを生み出す脳の考察

ときどき、 「卓越した記憶力と思考力をそなえた、優秀な脳を持っていたら、アタシの人生はどんなに素晴らしいものになっていただろう」 と思うときがあります。。 そんなときには、ジャック・フォスターさんの著作で青島淑子さんが訳されている、 『アイデ…

噺のマクラに枕の話

「石に枕し、流れに漱ぐ」と言うべきところを「石に漱ぎ、流れに枕す」と言ってしまって、その誤りを指摘されても「石に漱ぐのは歯を磨くためで流れに枕するのは耳を洗うためだ」と言った孫楚の故事から生まれた四字熟語、『漱石枕流』からペンネームを考案…

愚者の論理

『愚公移山』という四字熟語があります。 〈怠ることなく努力を重ねると、必ず成し遂げることができる〉 という意味を表す言葉で、 『二つの山のために家の出入りに長年苦労していた、九十歳になろうとする老人、愚公は、この二つの山を入り崩そうと考えまし…

キミは『シン・ゴジラ』を見たか!

ロングヒットの東宝映画『シン・ゴジラ』(監督・脚本 庵野秀明さん)の話題から、やはり映画の出来不出来は監督の力によるところが大きい、監督の思想が作品のディテールにまで及ぶ、てな話になって、それは、シナリオにも反映されており、同時に台詞を咀嚼…

眠れぬ夜に……

ある種の植物が、毒物を内蔵していたり触れるとかぶれる樹液を出したりするのは、身を守るためです。 毒を武器にする動物は、獲物をとる他に、身を守るために毒を使う場合があります。 人間でも、口の悪い人、毒舌を吐く人は、それで自分の心が傷つけられな…

ロマンティックに語れるお月様のお話

日本人は、お日様よりもお月様のほうに心を寄せているように思います。 たとえば、明治以前、文明が開花するまでは、日本人は月の動きによる太陰暦を採用していました。 あるいは、満ちては欠ける月の姿に、上弦、下弦、三日月、仲秋、十六夜、十三夜など、…

笛が抜けておりました……

本日、早朝に更新いたしましたブログで久しぶりに三題噺を載せましたが、三つのお題『笛』『カクテル』『組織』のうち、『笛』を落としてしまっておりました。 先ほど、『笛』を加えて更新いたしましたので、改めてご覧ください。 それにいたしましても、ど…

三題噺・女性に人気の理由(禁断の三段オチ)

久しぶりにお題をいただきました。 『笛』『カクテル』『組織』 男・やあ、久しぶり。待った? 女・私も、たった今、来たところよ。 バ・どうぞ。 男・その割には〈カクテル〉が出てくるのが早いな。 女・だって、私の好みをよく知っているお店だもん。 男・…

本日の笑いどころ

普段から、落語に触れております我々は、人も笑わせますが、自らも笑う機会に恵まれています。 でも、そうでない方は、日常生活で笑う機会はそれほどないようです。 8月、奈良の《ほろ酔い寄席》を5年ぶりに御覧になった女性は、久しぶりに笑いましたと、…

なでしこ寄席練習会レポート

昨日、なでしこ寄席のメンバーのうちの、6人の女性による練習会が、千林の伝楽亭で開かれました。 練習会ということで、終演後の茶話会では、それぞれの落語についての講評が交わされ、彼女たちの落語にかける熱い想いを、改めて知らされました。 先日、落…

広島カープ優勝、田舎家かかし師決勝進出、おめでとうございます!

今シーズン、ぶっちぎりの強さで広島カープがはやばやとセリーグの優勝を決めました! おめでとうございます! 伝楽亭の席亭であり、アマチュア落語家の名伯楽、田舎家かかし師が、生まれ育った尼崎のお笑い大賞落語部門で決勝に進出しました。 まだ、優勝と…

根気のない自己弁護

先日、長く公立学校の先生をされていた方とお話をする機会がありました。 その方は、御自分が小学生だった頃、通知表に、「根気がない」と記されていたことを覚えておられて、 「自分は根気のない人間だと思っています」 と、おっしゃいましたので、 「もし…

努力に裏切られない言葉

『努力は裏切らない』 という言葉を信じていない人は少なくないようです。 「いつやるの? 今でしょ」 で一躍有名になった林先生は、この言葉は不正確だと喝破されています。 イチロー選手など、一流と言われる人は、自分が努力をしているという意識を持って…

困ったときの留五郎!

昨日の拙ブログを御覧になった留五郎さんから、 「講談の発祥について落語と比較して説明責任を果たせ!」 というメールをいただきました。 毎年、開催されております『彦八祭り』は、上方落語の始祖と言われる米沢彦八にちなんだお祭りです。 同じ頃、江戸…

立てた板に花を咲かせる三本目

インターネットで動画が主流となっております現代において、拙ブログのように文字だけ、文章だけでアクセス数を増やそうと目論むのは、落語のたとえで申しますと、『立てた板に花を咲かせる』ようなことかと思います。 落語や講談という演芸も、ビジュアル全…

女性の落語・落語の女性

日本には、電車でもバスでもタクシーでもトラックでも、運転手という仕事は、かつて男性の職業でした。 それが今では女性の姿も珍しくありません。 講談も、その発生からつい先頃までは、男性の職業ではありましたが、東京では男性より女性の講談師が多くな…

田下駄を履かせるな!

落語は、人を笑わせるために、いい加減なことばかりを語るものではありません。 いわゆる生活の知恵、人生のためになる諺や慣用句なども数多く出てまいります。 たとえば、 『甘き(うまき)ものを食わす輩に油断すな』 とか、 『丸い卵も切りよで四角』 と…

ハラハラハラスメント

“セクシャルハラスメント”という英語が世間に浸透するにつれて、いろいろなハラスメントが登場しています。 中には“スモークハラスメント”なる言葉もあるということを知って、学生時代、タバコは吸いませんと言ったとたんに、私の顔にタバコの煙を吹きかけた…

ラップと和歌と我々の世界

若い人の間でラップが流行っているようで、そのラップの第一人者、R指定さんによりますと、ラップは、日本の風土に適っているそうです。 たとえば、ラップの対決では、即興で相手に返し、また、韻を踏むという技術が求められるようです。 万葉の和歌の時代か…