道を尋ねる際、誰に聞けば手っ取り早く教えてくれるでしょうか?
1駅員 2交番の警察官 3大手都市銀行行員 4賃貸住宅仲介専門不動産スタッフ 5落語家
先日、野暮用で京都市内の某オフィスを訪ねました。
最寄りの駅から結構近いので、地図などなくてもわかるだろうと、住所だけメモして向かったところ、京都市内の繁華街、目指すオフィスが入っっているビルがどこにあるのか分かりません。
近くの交番で尋ねると、若い女性のお巡りさんが地図を見て探しているうちに、酔っぱらいが入ってくるやら、どこやらでなにやら通報があったようだからそっちに言ってくれという連絡が入ってくるやらで仕方なく、一度戻って駅員に聞いてみましたが、ここでもすぐには分からず、そうこうしているうちに、こちらにもキップをなくしたのトイレはどこだのと言って次々と他のお客がやってくるので、若い女性の駅員さんはそちらの対応もしなければなりません。
それならと、大きな看板を出している都市銀行に立ち寄って若い女性の銀行員に聞いたところ、
「◯◯町はここですが……」
私がメモした番地やビルの名前では、場所が特定できないようでした。
次に、その銀行の近くで店を構える賃貸住宅専門の不動屋さんに入って聞いてみました。
近隣の不動産を扱っているなら、詳しいはずです。
すると、すぐに若い女性のスタッフが、
「ああ、それなら1階にハンバーガーショップのあるビルです」
と、そっちを指差して笑顔で教えてくれました。
さっきの銀行の、通りを隔てた真向かいのビルでした。
ちなみに、落語『池田の猪買い』には、
「なるべく忙しそうに人に尋ねよ」
という教えが示されますが、落語家が道を教えてくれることはありません。
(え? 若い女性の落語家がどこにいるのか、探す方が大変だ……って?)