触らぬ神は友を呼ぶ

今日、帰宅時の電車は混んでいました。

ドア付近も通路も人が立っているのに、四人がけのボックス席を一人で占領している男がいました。

進行方向に向かって窓際の席に陣取り、横に荷物を置いて足を向かい側の席に投げでしていましたので、誰もそのボックス席に座れません。

空いている席を発見するとすぐに座りたくなりますので、これ幸いと、ボックスに足を入れると、その男は投げ出していた足を引っ込めました。

そこで、その窓際の席に腰を下ろして読みかけていた本を開いて目を落としていると、その男が独り言を口にしはじめました。

それが気になって、結局、本に集中できませんでしたが、その男は、バリアーを破って侵入した私と話をしたかったのでしょうか……

 

 

『触らぬ神に祟りなし』

周囲から敬遠されている人は、人と接したいのに自分の周りにバリアーを張り、自ら神の座をしつらえているように見えます。

 

独り言など耳に入らないかのように本を開いておりましたが、そんな人種につい近づいてしまうのは、自覚はないけれど、自分も自ら神の座をしつらえているせいかも……

 

『類は友を呼ぶ』