8月におせち料理…… お世辞料理ではありません

7月に、

「よいお歳を……」

と挨拶をした話から、来年の話をすると鬼が笑うというブログを書きましたが、今日の朝刊に、おせち料理の予約受付広告が掲載されていました。

来年のおせち料理の予約を8月から開始するなんて、まさに鬼が大笑いするところかと思いますが、ランドセルは、もっと早くからコマーシャルを流しています。

 

考えてみれば、世の中には季節の限られた商品が、結構あります。

1月のおせち料理に始まって、2月は節分の豆と巻き寿司、バレンタインデーのチョコレート。3月はひな祭りの白酒、ひなあられ…… 卒業に入学準備、引越し関連もこの時期でしょうか。4月は花見、入学、ゴールデンウイーク関連。それが5月に続いて、6月はジューンブライド。7月はうなぎに海山、お中元。8月はお盆に幽霊怪談。9月は防災グッズにそろそろさんま。10月は運動関連。11月は七五三に紅葉、ハローウィン。12月になると、クリスマスのケーキやプレゼント、お歳暮などの歳末商戦に赤穂義士伝、忠臣蔵……

 

でも、よくよく見ますと、節分の巻き寿司やバレンタインチョコ、ジューンブライド、ハローウィンにクリスマスといったところは、売らんがための仕掛けが成功した例と言えましょう。

ただ、それらも今は、より早く宣伝、予約を受け付けるという、激しい商戦を繰り広げています。

 

おっと、言い忘れましたが、怪談と義士伝は講釈師の季節商品でございます。

ということで、夏に赤穂義士伝、冬に怪談の予約受付を始めるということも、講談には必要ではないかと思いますが、いかがでしょう。

 

昨今は、来年の話ばかりで笑いすぎた鬼があごを外すか、あるいは来年の話ばかりで、鬼も笑えぬ世の中になってしまったのかもしれません。