ウサギのフィールドとカメのどひょひょ〜ん!

ウサギとカメの競争は、ナンセンスだと思います。

生き残るためにウサギは長い耳と速い逃げ足を獲得し、生き残るためにカメは甲羅を背負う選択をしたわけですから、それを同列に並べる競争は、相撲取りと陸上選手を100メートルで競走させるようなものです。

 

もし、カメがウサギに勝つべく努力するなら、まず、甲羅を捨てる決断をしなければなりません。その上で、肉体改造が必要になります。

それでも、ウサギのフィールドでカメが勝てる可能性は、かなり低いと思います。

 

もしかすると、そんな人生を送っている人もいらっしゃるのではないかと思います。

どれだけ練習してもかけっこでウサギに勝てない自分を責めるような人生です。

そんなことなら、

「ここはおれの土俵じゃない。だから勝負にならないのは当たり前だ」

と、嘯くぐらいのふてぶてしさがあるほうがいいのではないかと思います。

 

アタシもそうして嘯いては不敵な笑みをよく見せますが、そのたびに、例の友人が問いかけます。

「それで、キミの土俵はいったいどこにあるんだ?」

「どひょひょ〜ん!」

 

 

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