先週から、京都の古い小学校で勉強を始めました。
高瀬川に面した、元・立誠小学校で、日曜日に開かれております《シネマカレッジ京都》〈俳優コース〉の〈脚本分析クラス〉に通っています。
本来は、〈俳優コース〉に在籍して演技の勉強に励む受講生のために開かれているようですが、〈脚本分析クラス〉だけの受講も可能でしたから、こちらにだけ申し込みました。
ですから、このクラスを単独で受講しているのは、私だけでした。
通っているのは若い人がほとんどですが、その中で、私だけでなく、おっさんがもうお一方いらっしゃるのは心強うございます。
実は、このおっさんに誘われて《シネマカレッジ京都》を知ったようなしだいで、たぶん、誘ってくれたおっさんが、おっさん一人だけでは寂しいからもう一人おっさんを引っ張り込んだのではないかと思っています。
ただ、こうしたところに出没するおっさんが増えてきて、おっさんばかりのクラスもできるばかりか、そのうち、こういうところで勉強したおっさんばかりが登場する映画やドラマも作られるのではないかとも思っています。
なぜかと申しますと、古くから俳優を生業としているおっさんは、それなりのギャラが必要ですが、キャリアの浅いおっさん俳優は、それに比べてかなり安価で済むと思います。
もちろん、役者としてそれなりの腕が求められますが、それを、こうしたところで身につければ、そこらのおっさんからスターへの道も開けるのではないのではないかと思います。
「それなら、どうして〈脚本分析クラス〉だけしか受講しないの?」
と、例の友人に問われましたので、
「うん。まず、脚本を分析しないと、演技は始まられないと思ってね」
「脚本分析より、キミの場合、自己分析から始めた方がいいだろう」