近所のショッピングモールに立ち寄りましたところ、店頭に野菜や日用品を並べる特売イベントをやっていました。
さて、のぞいて行こうか止めようかと、瞬時、思案しておりましたら、
「いらっしゃい! いらっしゃい!」
ではなく、
「安いよ! 安いよ!」
でもなく、
「ありがとうございます! ありがとうございます!」
という声が聞こえてきました。
そちらを見ると、責任者と思われる中年のスタッフが、商品を出しながら声を出していました。
お買い上げいただいたお客様に向って発しているわけではありません。
昔、募金活動を行ったときに、私もこの手を使いました。
「〜の募金です。よろしくお願いします」
と声を張り上げるよりも、先に、
「ありがとうございます」
という方が、道行く人の足を止めることができるのではないかと思いついて、しばらくそうやって声を出しておりました。
だからといって、募金の金額が増えたかどうかわかりませんが、感謝の言葉には誰も耳を傾けてしまうのではないかと思います。
何かをしてもらってから感謝の言葉を述べるのではなく、先に感謝の気持ちを示すと、たとえば、
「今日はありがとうございます。ごちそうになります」
と言っておごってもらう手はよくありますし、トイレに入ると、
「きれいにお使いいただきありがとうございます」
と記された表示の前に立たされることも珍しくありません。
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(え? 遅い……?)