昨年末に、今年の抱負として、
《文学賞を獲って賞金をゲットする!》
というのを上げましたので、早速、構想を練りました。
陰陽師が登場する小説になりますので、陰陽師の元祖、安倍晴明さんを祀る京都の安倍晴明神社に、その御挨拶にうかがいました。
もう30年ほど前になりましょうか、お参りましたときには、他に参拝に訪れる人は見かけませんでしたが、今日は行列ができていました。
なんでこんなに多いんだろうと疑問に思いましたが、お正月三が日ですから、皆さん初詣にいらっしゃっているわけで、特に、映画『陰陽師』が作製されて以降、さらにフィギュアスケートの羽生結弦選手のテーマにもなり、おまけに昨今流行のパワースポットととしても知られるようになって、参拝者が多くなっているようです。
アタシとしては昔の感覚で、しかも初詣のつもりもなく、創作の御挨拶にちょいと伺っただけでしたから面食らってしまいました。
本殿の隣にある御神木も、注連縄があるのにも関わらず、みんな触っていきますので、なんだか御神木が汚されているようにさえ感じてしまいました。
また、某会社が勝手に御利益がありそうに見せかけてグッズを販売しているけれど当神社とは関係ありません、てな立て札が立っていたところなんぞは、安倍晴明神社がもうよってたかって俗化されてしまったことを象徴しています。
参拝を終えて、安倍晴明さんが遣っていたと言われる式神様が普段は封じられていたという一条戻橋の橋下にも下りてみましたが、すっかり整備された遊歩道になっていて、イヌを散歩させる人も少なからずいらっしゃいました。
これでは、式神様もそこでおちおち封じられているわけにはいきません。
せっかく作品に出てもらおうと思っていましたのに、これでは、式神様もどこかへ引っ越してしまっているかもしれず、
「出て来てくださ〜い」
とお願いしても出てきてくださらないかもしれません。
まあ、小説の中ではなく、意外なところに出てこられたら、それはそれで恐いかもしれせんが……