小保方晴子さんが手記『あの日』を出版されるというニュースが、
《混入犯に仕立て上げられた》
というキャッチコピーで報じられました。
甘利大臣の金銭授受疑惑にも、はめられた説が流れています。
国外では、ロシアのプーチン大統領が謀殺に関わっているのではないかという報道がなされています。
歴史を繙くと、坂本龍馬の死にも黒幕による謀殺説があります。
無関係な人間にはこうした某略説は面白いかもしれませんが、果たして他人事として片付けていいのでしょうか?
企業でも誰かを陥れるための策謀が渦巻いています。
ある日、役員会で緊急動議が出されてたちまち代表取締役解任なんて騒動は、映画やドラマの世界だけではないようです。
先日、ある署名活動を行っている方とお話しする機会がありました。
その方に、
「もし、書名活動の目指す通りにコトが運んだら、こういうケースが考えれると思いますが、その場合、どう対処すればいいのでしょうか」
と質問しましたところ、
「そうならないように、政治が努力すればいい」
もし、署名活動さえ誰かの謀略によるものだとしたら、謀略とは無縁な世界に自分は住んでいるのだと思い込んでいる人を、実は巧みに謀略に利用することではないか、と感じました。
薩長同盟の立役者である坂本龍馬を暗殺した黒幕は薩摩藩だという説があり、甘利大臣を陥れたのは、TPP交渉を有利に運びたいアメリカの謀略ではないかと、密かに私は思っています。
そんな話を例の友人に話して、
「我々も気をつけないといけないぞ」
と申しましたところ、
「キミの場合、絶対にそんな心配はないよ」
「どうして」
「キミを陥れて得をする人なんてどこにもいないだろ」
……寂しいような事実を告げられてしまいました。